熊本地震から3日目ですが、避難所生活をされている方は、十数万人と報道されております。現在でも頻繁に大きな余震が続いており、被害者の恐怖と不安は大変なものと、報道番組を見るたびに、何とかならぬものかと心を痛めております。
避難所の報道画像を眺めていると、避難所運営はうまくいっているのだろうかと、疑問に思えたところもありました。
当町内会の避難所は北野小学校になっておりますが、避難所運営マニュアルが出来ているのかは不明です。昨年、5月20日に避難所運営ゲームに当会から8名が参加しました。このときは、少しの説明の後、与えられた課題を消化して終了しましたが、避難所運営マニュアルの説明はありませんでした。災害時に迅速に避難所を立ち上げ、必要な支援を行うためには、水や食料、生活用品の備蓄、仮設トイレなどの環境整備も大切ですが、それらを使いこなすため、住民同士が助け合えるつながりや仕組みを持っていることが必要です。
そのために、事前に避難所の運営について地域で話し合い、避難所運営マニュアルを作っておくことが大切と思います。
第1に、地域で避難所について話し合うこと、 “災害が起こってから考える”では、円滑な避難所運営を行うことは困難です。 日ごろから事前準備として北野町内会連合会が中心となり、行政や避難所となる施設の管理者と一緒 に避難所の運営をどうするかを話し合い(運営マニュアル準備委員会の立ち上げなど)、いざというときの行動や手順をマニュア ルに纏めておくことが必要と思われます。次に、地域の実情に合わせた収容避難所(北野では基幹避難所が5か所)ごとの運営マニュアルを作成する必要があります。さらに、実際に模擬訓練をしながら、これを精査していき、完成させます。
札幌市には、すでに避難所運営マニュアルは作成されております。これを参考にして、宮の森小学校や山鼻小学校のように、その地区にあったマニュアル作成の準備を進めてはどうでしょうか。