’16.4.19 避難所生活のルールについて

熊本地震の前震が14日(震度7)に発生し、16日の午前1時25分頃にはM7.3の本震がありました。これまでに、震度4以上が86回、体に感じる震度1以上が590回あったようです(NHKの朝のニュースによる)。避難所に避難した被災者が20万人近くになったそうです。

マスコミで放送されたニュースなどを見ると、被災者の体験で一番ドラマチックな部分だけを取り上げて報じられているような気がします。被災者の側から見た報道が少ないように感じます。

例えば、自分が避難することになったとき、避難所の生活ルールはどうなってるのか、自分たちは避難所のどの場所に避難したらいいのか、報道関連の対応者はいるのか、だれがリーダーで、どこにいるのか、安否確認などの情報はどこで得られるのか、などなど、不安や混乱、余震による恐怖、ストレスなど大変なことになるでしょう。このような内容の報道は全くないといっていいでしょう。

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不安そうな表情の避難者(熊本地震、読売オンラインより)
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ご近所同士か?車状になって情報交換されている、知り合いが一緒にいると心強い
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食事の支給が始まり、長い行列で待っている方たち、食事の時間は決まっているのか?

このような、大災害が起こったときこそ、他人ごとと考えず(北野でも震度7の地震が起こる可能性があることが先の調査で分かっている)、北野小学校などの避難所生活ルールをあらかじめ作っておく必要があります。大災害を経験した地方は沢山あるわけですから、各地には沢山の例がありますので、これを参考にして、この地域に合ったものを策定してはどうでしょう。

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これは阪神淡路地震の時のものです、日常的に当然のことのようですが、重要なことです
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銭湯情報が得られるサイトです
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今回の報道ですが、避難所に配布される新聞は重要な情報源です

避難生活を送るうえで、ポイントとなることは何かを考えてみると、次のようになりました。

1.情報収集して、現在の状況を的確に判断する・・自宅避難がよいのか、避難所がいいのか、天候やコンビニ・ガススタンドなど生活インフラの状況、今後の余震、交通状況などを確認する。テレビやラジオ、新聞、スマホによるインターネットなどで正しい情報を手に入れる。熊本地震では、15日になって、一度避難した方が自宅へ戻って被害にあわれた方が多くいました。

2.避難所生活での衛生面に気を付ける・・手洗い、洗面など、水の供給がない場合困ります、感染症などの心配もあります。近くの銭湯は利用できないか、公衆浴場のホームページから調べることができそうです。

3.自分の体力・身体状況を把握して、常備薬などの入手方法などを相談する・・過去の3大地震では、地震の時より避難所生活を経てから亡くなった方の人数が多いのです。このように避難所生活は過酷を極め、持病は悪化し、またストレスにより病気になる方が多発してます。水分を十分とる、元気なうちに外へ出て、危険のない範囲で、散歩するとか、何か体を少しでも動かすことで、夜には睡眠が適切にとれるようにすることが必要と思います。

4.現金の入手方法を検討する・・過去の例では、通帳、印鑑がなくても震災後には対応してくれる金融機関があったので、現金が必要の時はこれらの情報を調べる。また、近くのコンビニやゆーちょなどのATMが使用できるか調べる。

5.プライバシーを尊重して、周りの避難者とのコミニュケーションに少し気を使う・・ストレスが高じてくるとイライラが募り、チョとしたことでもトラブルのもとになります。お互いのプライバシーを尊重して、ゆずり合いの精神を忘れないことが重要でしょう。

6.元気なうちは何か1つは役割を持つ・・避難者の誘導、小さい子供や高齢者などへのできる範囲でのお世話、支援物資の配布、各種情報の伝達、トイレやごみステーションの清掃や管理、火器や喫煙の指導、ペット類の世話、駐車場の整理、自分の班会員の安否確認など様々な役割があるので、自分のためにも皆のためにも役割を持つことは重要です。

今日思いついたことはこれまでです、是非とも、熊本地震の教訓が冷めやらぬうちに、ルールつくりに取り組んでいただくよう期待いたします。

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