近年、各地で地震や大雨による災害が多発しています。
札幌市では、大きな災害は起きていませんが、活断層が3か所あるなど、今後何時、どの様な災害に見舞われるか分かりません。
災害発生時において、避難所の運営は地域住民が行うことになりますが、その机上での訓練が、10月20日(日)北野連合会館にて25名が参加し開催されました。
講師には例年依頼している防災士の時本栄二氏、また、清田区市民部総務企画課 地域安全担当係長以下2名が講習会の準備を行ってくれました。
岡本会長から挨拶と講師の紹介があり、地域安全担当係長から挨拶を頂いた後、太田満防災部長の司会進行で講習会が進められました。
1.避難所運営ゲーム講習
想定内容:避難場所 北野平小学校 4町内会が使用
災害発生状況 1月10日午前11時30分 震度7の地震
気象 外気温-5℃、積雪20㎝程度
参加者を5グループに分け、それぞれリーダーと記録係を選出し、小学校の体育館を4町内会の住民が入ることを想定して4ブロックに分け、さまざまな事情を抱えた人々をどの様に収容するか、問題点を話し合いながらカードを使って行いました。
主な課題として、①ペットとして家族同然としている大型犬の対応、②車で避難してきた場合の車の処置、③遅れて後から来るグループへの対応、④限られた食料の配分方法、⑤酒類を持参した人への対応など各グループから検討結果が報告されました。
2. 講師からの助言
1)自分の身を守るために必要なこと
① 室内の家具の転倒防止対策
② 地震発生時 3つのポイント
・姿勢を低くすること・頭を守ること・動かないこと(地震は20秒まで) 2)家の周囲の状況をよく観察しておくこと
3)トイレ対策の重要性 トイレ袋は一人一日10袋程度必要
3. 自主防災組織の活動について
防災部長より、災害直後から自主防災役員が組織として活動することは実質的には難しいので、「役員も災害発生時は先ず、自分と家族の身の安全を確保したうえで、周辺の人たちへの安全確認をし、避難をする。その後、組織として救助などの活動をする。」という考えでマニュアルを改正していきたい、との提案があり了承されました。