当自治会では、災害に強いまちづくりを目指し、これまでに、救助,応急処置や消火などの防災訓練、災害に遭った時、どのように行動すべきかなどの簡易型災害図上訓練(DIG)を行ってきました。
今年は、昨年に引き続き、災害発生後に避難所の運営をどのようにすべきなのかという避難所運営の図上訓練(HUG)を9月23日(土)北野連合会館にて実施しました。
講師には北海道地域防災マスターで防災士の時本榮二氏、また、清田区から保健福祉部と市民部から2名の担当の方が出席、講習会の準備をしていただきました。
最初にDVDによる放映があり、その中で、特にこれまで、避難所運営に関して女性への視点が欠けていたこと、また女性の力が必要であることを学びました。
続いて、HUGのやり方の説明があり、参加者31名が5グループに別れ、リーダーと記録係を選出し、ゲームを開始しました。
災害の想定内容
1月10日午前11時30分 札幌市で内陸直下型の震震度7の巨大地震発生、避難場所は「北野平小学校」(建物の耐震化が完了しており被害なし)積雪20cm、外気温氷点下5度 、電気、水道等のライフラインは使えない。避難者は4地域
講師からは重要なポイントとして、①空間づくり(男女別)②組織づくり(女性を入れる)③ルールづくり(特定の人に負担をかけない)が示されました。
ゲームは、避難場所となる北野平小学校の平面図上で、様々な事情を抱えて次々と避難してくる人たちをどのように判断し、収容するかをカードや付箋を使って表示する方法で行われました
判断が難しいものとして、ペット、障がい者、車、乳幼児など限られた空間と条件の中だけに、頭を悩ませました。
最後に、参加者からは①北野平小学校の収容人員は394名とのことでとても足りないのではないか。②迅速かつ適正に避難所運営をするには、普段から学校施設の状況をよく把握しておく必要があるのではないか。③避難してくる人はそれぞれ様々な事情を抱えており、その程度や内容をどのように判断してよいのか④被災し、避難してくる人を受け入れる段階が一番重要であり、ここでリーダーシップを発揮できる人が少しでも早く避難場所に来るようにしておくにはどうすべきか、など感想が出されました。
今回、一人でも多くの会員の皆さんに参加していただきたいとの思いから、個別にご案内させていただきましたが、まだまだ、関心が低いようです。
次回は、特に女性や若い世代の参加を願っています。