一年前、私たちは台風と地震による災害を身近に体験し、被害の深刻さと、日頃からの備えの大切さ痛感致しました。いつ身近なところで起きるかもしれない災害では、地域での連携と心構えが重要です。
9月22日(日)当講習会が連合会館にて開催されました。
講師は、北海道地域防災マスターで防災士の時本栄二氏、また、清田区市民部総務課地域安全担当係から松葉係長ら2名が講習会の準備や助言などをして下さいました。
最初にDVDによる放映があり、「地域で進める自主防災活動の中に、女性の視点を取り入れるように。防災訓練には、子供から高齢者、女性を積極的に参加させる。また、避難所運営の訓練の重要性。」などを学びました。
さらに、少しでも安心で安全な避難所運営を行うためには
① 避難所運営組織の各班の中に必ず女性を加える。
② 避難所運営の負担は特定の人に集中しないよう役割分担を工夫する。
③ 日頃から女性の力を活かしたまちづくり活動、防災活動を進める
講師からは
① 関連死の半数は避難所での疲労によるもの。
② 障がい者、妊婦など特別な配慮を必要とする人への対応。
③ 男女別に配慮した空間づくり、機能別レイアウト。
④ 様々な事例でのルールづくり、
⑤ 胆振東部地震では、本棚や家具の下敷きによる圧迫死が4人いた。
日頃から、転倒防止の対策を。
⑥ 地震は長くて20秒、発生時にはまず身の安全を確保し「動かないのが大原則」、揺れが収まってから避難する。
等のお話がありました。
その後HUGのやり方の説明があり、参加者32名(内女性5名)は4グループに分かれ、北野平小学校の平面図を前に、読み上げられた事例に対し、発生時の条件が、厳冬期という厳しく、様々な制約がある中で、それぞれのケースの対応に頭をひねりながら進めていきました。
また、仮設トイレの設置方法についてグループごとの検討結果を発表して問題点などを探り、内容を深めました。
内容が、多岐に亘り、あっという間に予定時間を大幅に超えたため、止む得ず終了となりましたが、出来れば、実際に避難所となる北野平小学校で行うのが望ましいとの講師のアドバイスがあり、考えてみる必要がありそうです。